仕事と作業

おはようございます。今日のお話。

旅館で働き始めて四年目のFさんは、毎日、館内の整頓と準備をしています。ある日、Fさんがお客様用のスリッパを玄関に並べていると、通りかかった先輩がスリッパを見て声を上げました。いつもスリッパに貼っている「花」のシールがずれて、旅館名が隠れていることを指摘したのです。Fさんには、玄関や宿泊室の清掃・確認・リネンや食事の準備が行き届いているかなど、次々にやらなくてはならない作業がありました。そのため、「シールがずれるくらいは仕方ない結果だ」と軽く考えていたのです。先輩から、「もっとていねいに仕事をしなさい。これは、とりあえずシールを貼ったという作業だね。その気持ちが伝わってくるよ」と注意されたFさん。<忙しいから仕方ない>という言い訳は、お客様には通じないと考えを改めたのです。細やかな気遣いが、信頼を築く元になります。

お客様にとっては、すごく楽しみにしていた旅行に違いありません。旅館の社員の方にとっては毎日の作業の一つに過ぎないかもしれません。しかしお客様にとってはとても貴重な時間です。つねにお客様の立場にたって仕事をしていきたいですね。

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